てんかんの治療

てんかんの治療には大きく4つがあります。

1 誘因の除去

発作を引き起こす誘因、発作の引き金となる要因があれば、まずそれらを回避することを考えます。一部の人では睡眠不足がもっとも大きな発作の誘因です。特に不規則な睡眠が影響します。人によっては光に対する過敏性や、特定の作業や動作が発作の誘因になることもあります。個々の人で、どのような要因が発作に影響するのかを考えてみましょう。日常生活で避けられるものであれば、工夫をしてみることが大切です。

2 薬物による治療

発作に効果のある薬があります(抗てんかん薬)。現在よく使われる薬には下記があります(発売順)。

ブロム
フェノバルビタール(フェノバール)
フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)
プリミドン
スルチアム(オスポロット)
エトスクシミド(エピレオプチマル、ザロンチン)
ジアゼパム(ホリゾン、セルシンなど)
カルバマゼピン(テグレトールなど)
バルプロ酸ナトリウム(デパケンなど)
クロナゼパム(リボトリール、ランドセン)
ゾニサミド(エクセグランなど)
ピラセタム(ミオカーム)
クロバザム(マイスタン)
ガバペンチン(ガバペン)
トピラマート(トピナ)
ラモトリギン(ラミクタール)
レベチラセタム(イーケプラ)
スティリペントール(ディアコミット)
ルフィナミド(イノベロン)

薬を選択する際には3つの原則があります。

  • 一つは、てんかんのタイプ、そして発作の型に合わせた薬であること。合わない薬は発作を悪化させることがあります。
  • 二つは、その人の年齢や生活スタイルに合った薬を選択することです。
  • 三つは、量を適切に調節することです。発作がコントロールされるまで、副作用の出ない範囲で最大量調節します。

薬の調節には血中濃度を参考にすることもよく行われます。

薬の副作用には、たいていどの薬でも出現する眠気、ふらつき、めまいなどの症状(薬によって軽重があります)と、特定の薬で出現する副作用(例えば食欲の変化、歯ぐきの腫れなど)、そして薬の飲み始めに稀におこるアレルギー症状(全身の発疹など)があります。いつもと違う症状があれば医師に相談すること、定期的に血液検査を受けることが大切です。

3 外科治療

薬で発作がコントロールできない場合には、発作の源を切除する手術ができないか、主治医とよく相談してみることをおすすめします。手術を考えるには、発作の源を確実に特定する検査を受けることが必要です。検査の結果、発作の源がどうしてもわからない、発作の源の部位が特定できても手術が難しいところにある、など、手術にすすめない場合もあります。しかしもし手術が可能であれば、発作が完全に消失する可能性があります。
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4 その他の治療

薬物治療や外科治療以外の治療法に食事治療があります。これはほとんどの場合、薬物治療と併用して行われます。詳しくはこちらをご覧ください。